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■中庭創出
早島の古民家
築150余年の古民家、建築家矢吹良昭氏による再生工事が四半世紀前。持ち主も変わり、中庭を創出することを主眼に改築を行った。中庭に舞い込む光と風が住まい手と建築に新たな生命力をもたらすと信じている。先達の置き土産を余すことなく3R(リユース・リデユース・リサイクル)することでコストパフォーマンスは最高値をマークしたと自負している。
(岡山県早島町 2007)
■無垢の木のオーダーキッチンのある家
「住宅は住むための機械である」と言ったのはル・コルビジェだが、キッチンには特に高い性能が求められる。すれ違いがちな構成員の時間をつなぎ合わせたいのなら、食事に関しては準備と片づけを含めた一連の行為を「キッチンで一緒に過ごす家族団欒の時間」と捉えるのが有効だ。家具は木工家米戸雅之氏製作、「機械」とは思えぬ温もりが生まれた。
(岡山県倉敷市 2009)
■囲炉裏テーブルのある高原の別荘
元は喫茶店として設計された中古物件を別荘として蘇生させた。骨董好きなオーナーの好みにあわせて古色塗の松丸太をインテリアとして配した。本格的囲炉裏を望まれたが、使い勝手を考慮してテーブル型を提案。縁は桑の木、中は銅板張。赤い壁は丹下氏の備中和紙を張ったもの。銅を「アカ」とはよく言ったもので壁の色に添い映えている。
(岡山県吉備中央町 2006)
■便器のある瞑想空間
築40年余りの数寄屋の住宅、招じ入れられて玄関土間に立っただけで、どれほど大切に住み継がれてきたかがわかる。そんな住宅の、WCと書くより厠と書く方がイメージしやすい。
わずか一坪の空間をリニューアルした。
住まい手の希望は「風流な料亭のトイレのように」
本来の用途を超えて瞑想できるものに仕上がった。
(岡山県倉敷市 2010)
■マンション空間に出現した異空間~旅の宿
自分の気に入ったもの、納得のいくものに囲まれて年を重ねた人がマンションを買ってどうしても和室だけは「カスタマイズ」したいとのご相談を受けて、まだ住んだことのない新築マンションの和室6帖を改装。
銘木は茶人のごとき高尚な趣味の施主の命を受けて、銘木倉庫まで選びに行った。
(岡山県岡山市 2010)
■築30余年の鉄筋コンクリート造診療所を住居に全面改装
前面改装したフロアは長年診療所の病室として使われていたものをリノベーション。
改装にあたっては断熱性能の向上(コンクリート壁の内側にウレタン吹付、サッシュ枠取り替え、ペアガラスの採用)動線の検討を徹底的に行なった。設計打合中に「DANDYさん」と事務所で呼びならわした住まい手が工事費をご自身で勝手に決めた寿命日数で割り算をなさる。
「この値段なら○○ホテルに毎日泊まったくらいだ。」との言を受けて寝室から直接サニタリーゾーンに入るホテル型レイアウトを採用。ホテルにはない寛ぎ空間をウンと長生きして安くお泊りいただきたいです!
(岡山県岡山市 2010)